応募いただいた全作品レシピの中から、「楽しくて、心が躍る」作品を作者のカメントツ先生が選出。
なんと!最優秀作品に選ばれた作品は、こぐまのケーキ屋さんの単行本に登場予定!?
たくさんのご応募ありがとうございました!
最優秀賞 賞品
「こぐまのケーキ屋さん」最新刊サイン本、「まいにちこぐまのケーキ屋さん」万年日めくりカレンダー
優秀賞 賞品
最優秀賞
北海道三笠高等学校 チーム名:愛及屋烏
氏名:太田菜月さん、飯田ひまわりさん、梅津将大さん
作品名:Bonheur histoire
ひとつの作品を作り上げる時、その対象だけを掘り下げるのでは、何か堅苦しく面白くないものになりがち...というのは、どの業界でもあることだと思います。
今回最優秀賞を受賞されたケーキには、お菓子作りの技術と同時にモチーフである鳥獣戯画への深い理解や愛情が感じられました。
私もモノを作る人間として、そのスタンスを見習うべきだと感じました。これからも自然、文化、芸術、などの様々なものに触れ、すばらしいものを作ってください。私も頑張ります。
優秀賞
育成調理師専門学校高等課程 チーム名:Espoir
氏名:中江晴美さん、前田凌介さん、米倉さくらさん
作品名:日本の宴
爆発的な第一印象と繊細な仕事に舌を巻きました。まるで祭囃子が聞こえてくるかのような、臨場感があります。太鼓、鈴、紅葉などひとつひとつが主役になりうるモチーフを選びつつ、それらを組み合わせる胆力、創造力に脱帽です。ぜひ、このケーキを作った経験を生かして日本...いや、世界を盛り上げてください!
優秀賞
向陽高等学校 チーム名:togethergreat
氏名:築城美琴さん、永谷芽衣さん、西原夢叶さん
作品名:よぉ~!モギ
大人になると、本当によくある事なのですが...アイディアを大切にするがあまりに、つい高尚なフリをしたり、偉ぶったりする...そんな他人や自分の心と対面します。しかし...このケーキのタイトル...「よぉ~!モギ」は、ダジャレです。「ヨモギ」と「歌舞伎」がかかったダジャレです。 素晴らしい技術を駆使して作った龍や歌舞伎などの日本の文化モチーフと...西洋文化であるケーキが合流した結果...ダジャレで締める。これは、すごいことです。君たちは、肩の力がぬけている。本当にすごい!えらい!最高!よっ!ケーキ作るの上手!
優秀賞
太成学院大学高等学校 チーム名:PAF!!!
氏名:青木柚歌さん、田中鈴音さん、堀彩音さん
作品名:Sourire
モチーフを選ぶ際、学校の生徒にアンケートをとって決めたというこの作品。まずこの姿勢がすばらしいと思いました。 マーケティングの観点を高校生のうちから持っているだなんて、すごいことです。 そこから試行錯誤をし、見た目にも味にもこだわった姿勢が十分に感じられます。
最優秀賞
おかやま山陽高等学校
氏名:藤井帆南さん、妹尾実怜さん、梶原唯楓さん
レシピ名:ビッグな栗にびっ栗モンタルト
ものを作る時、誰かのことを考えたり...何が指示されるか...どんなものが喜んでもらえるか、そんなことを考えます。しかし、初期衝動の第一歩として「そのものが好きかどうか」というのが大切です。そんなに乗り気じゃない人が作ると、なんとなく受け取る人に伝わってしまうものだなぁと私は、考えます。この作品は、栗という、チームが共通して好きなものが溢れ出ており、それがちゃんと伝わってくるのが楽しいです。これからも色々な好きを見つけて、たくさんのものを生み出してください。きっとそれが誰かの「好き」になるはずです。
優秀賞
おかやま山陽高等学校
氏名:淀川心響さん、森千瀬さん
レシピ名:おむすびころりん
お菓子をおにぎりの形にしよう!というアイディアで勝ちです。しかも見た目が可愛らしい! この柔軟性や発想力にやられました。食文化というものは、非常に意外な組み合わせで全く新しいものが生まれます。この先...数年後この作品が世の中のスタンダードになるかもしれない...という期待感があります。また、アレルギーなどに対しての意識が高い点もすばらしいと思いました。
優秀賞
おかやま山陽高等学校
氏名:佐古奏さん、福田亜弥さん、野島優妃奈さん
レシピ名:ぴーちーず
てのひらに乗せてしばらく眺めていたくなるような、そんな愛らしさを持った作品です。マドレーヌというスタンダードなお菓子に何層ものアイディアを積み重ねて、それを集約した結果がとても気持ち良い作品だと思いました。地元の特産品をうまく使用する姿勢がおもしろく、楽しませていただきました。
優秀賞
神村学園高等部
氏名:宇治野心咲さん
レシピ名:輪ぐドーナツ
ドーナツというのは、不思議な食べ物ですね。「穴」という性質がドーナツをドーナツたらしめている...つまり「中心が無い」という事がドーナツを定義しているわけです。この作品は、2つの異なった性質を一つにまとめて、ひとりでも、分けあっても食べられるというコンセプトで作られているそうです。人の輪...この世情で浮かび上がった人と人の距離や空白 がコンセプトにこめられています。とても素晴らしい作品だと思いました。ドーナツは、半分にすると穴が無くなるんですよね。おめでとうございます。
総評
全体的にレベルが高く、「本当に高校生が作ったの!?」と驚かされる作品ばかりでした。ひとを楽しませるということは、本当に難しいことです。大人でも難しいです。
社会の人たちがよってたかって会議室や仕事場で毎日ウンウンうなってもなかなか面白いものが作れない、ノウミソを絞って絞って、ようやくポタリと滲み出すために、本当にいろいろな努力が必要です。
楽しませるためのアプローチの方法が多様であること、考えること、研究をすること、それが「あたりまえ」である。そんな事に気づかされました。ありがとうございます。
そういう意味でこの催しは、私たち大人に何か大切なものを学ばせてくれる、一方的にこちらが評価すればいいというものではなく、高校生と僕たち大人が相互的に学べる場であると感じました。
みなさんおつかれさまでした!
こぐまのケーキ屋さん そのご
シリーズ累計60万部突破!Twitter発の大人気漫画、「こぐまのケーキ屋さん」の最新刊!単行本名物の書き下ろしは今回も収録♪
こぐま店長と店員さんの心温まるやりとりで、あなたもほっと癒やされませんか?