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職人の技術学ぶ
高校生が菓子作りの技術とアイデアを競う「第17回スイーツ甲子園」(主催・産経新聞社、協力・エアタヒチヌイなど)で優勝した飯塚高校(福岡県)の生徒3人が1月、副賞として贈られた3泊5日の研修旅行で仏領ポリネシアのタヒチを訪れた。
南太平洋に浮かぶ118の島からなり、広さ約4000平方キロの仏領ポリネシア。タヒチ島は最大の島で、日本からは航空機で約11時間で到着する。
研修旅行に訪れたのは同校2年の野上こころさん、福田陽菜(はるな)さん、鶴綾菜さんの3人。初めての海外旅行に緊張しながらも積極的に南国の果物や料理を食べ、英語でコミュニケーションをとっていた。
高校卒業後、パティシエになるのが目標の3人。インターコンチネンタルタヒチリゾート&スパでは副製菓長を務めるクレモン・ヌーボーさんのワークショップに参加。水上レストランで一流の技術を目にし、職人としての心構えを伝授してもらった。
スイーツ作りに欠かせないカカオの農園も見学。栽培に挑戦しているモルガンヌ・リシャールさんから木の生態について説明を受け、収穫から発酵を経てチョコレートに加工するまでのこだわりを聞いた。
リシャールさんが「原料がどこからきて、何が使われているか。しっかり知ってほしい」とアドバイスすると、生徒たちは熱心に聞き入った。

一流ホテルのパティシエ、ヌーボーさん(左)のスイーツづくりを見学する3人
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「独特な調理方法が印象的」
野上こころさんココナツミルクを使った魚料理やライムの香りづけなど日本ではなかなか思いつかない調理方法が印象的でした。研修で学んだことを今後のスイーツづくりに生かしていきたい
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「食材の違い 興味深かった」
福田陽菜さん日本とタヒチの食材の違いをたくさん知ることができて興味深かった。タヒチの人たちが明るく、英語が話せない中でも、ジェスチャーなどで意思疎通がとれて驚きました
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「お菓子作りでも試したい」
鶴綾菜さんカカオ農園でチョコレートをつくるときに添加物を少なくするこだわりなどを聞き、自分のお菓子作りでも試したくなった。屋外で果物や魚を売っている店が多く、文化の違いにも驚きました